ウェディングドレスは、全体的なシルエットを重視して選ぶ人も多い傾向です。
しかし、胸元のデザインも重要。ラウンドネックやホルターネックなど、胸元のデザインによってはドレスの表情は大きく変わります。
しっかりとポイントを押さえておくことで最高に美しい花嫁になれるでしょう。
今回は、デザインの主な種類や着こなすためのポイントなど、ウェディングドレスを選ぶにあたって知っておきたい基礎知識を紹介します。
胸元デザインの種類1:ストレートビスチェ・ハートカット
ストレートビスチェとハートカットは、どちらも肩やデコルテを大きく見せるデザインです。
ストレートビスチェのビスチェとは、肩紐がないコルセット型のブラジャーのことで、ストレートビスチェの場合は胸元がカップの形ではなく真っ直ぐになっています。
一方、ハートカットもビスチェタイプのドレスではありますが、胸元がハートの形にデザインされているのが特徴です。
ストレートビスチェとハートカットの大きなメリットは、胸元が開いているため、首を長く見せたり、華奢な印象を与えやすかったりする点です。
胸が大きい女性や、肩や腕のサイズが気になる女性にも人気があります。
ネックラインやバストラインをすっきりと見せたい人にはストレートビスチェ、女性らしいボディラインを強調したい人にはハートカットがぴったりです。
また、ベールやアクセサリーにこだわりたいという人も、ストレートビスチェやハートカットのようなシンプルなデザインのドレスを選ぶと良いでしょう。
肩や腕を出すのに抵抗がある場合は、ケープやベールで腕周りをカバーするのも一つの方法です。
胸元デザインの種類2:ラウンド・スクエア・V・ボートネック
ウェディングドレスにはビスチェタイプの他にも、ラウンドネックやVネック、スクエアネック、ボートネックなど、さまざまなデザインがあります。
ラウンドネックは、その名の通り丸い形の襟元で、Tシャツなどにもよく見られるデザインです。
スクエアネックは、四角く、VネックはV字型にカットされています。
ボートネックとは、ラウンドカットよりも襟ぐりが浅く、横に大きく広がった形のデザインです。
ボートの底に似ていることから、ボートネックという名前がつきました。
ラウンドカットは、丸みを帯びた形状が優しい印象を与えてくれるデザインです。
カジュアルなイメージのデザインで、ナチュラルな雰囲気を演出したいときに活躍します。
一方、直線的なデザインのスクエアネックは、クールなイメージや気品ある雰囲気を効果的に演出してくれるでしょう。
首回りがすっきりと見えるので、首の短さや顔の丸さをカバーしたい人にもぴったりです。
Vネックは、胸元の切り込みの深さによって表情が大きく変わります。
縦のラインを強調する効果があるので、フェイスラインをすっきりと大人っぽく見せたい人や小顔に見せたい人は、深めのVネックを選ぶと良いでしょう。
ただし、面長の人がVネックを着ると、顔の長さが強調されてしまう可能性があります。
バランスよく着こなすには、襟ぐりが浅めのものを選んだほうが無難です。
ボートネックは、首周りの露出は少ないものの、横に大きく広がったデザインなので、鎖骨をきれいに見せる効果があります。
露出が控えめな分、清楚で上品な雰囲気に仕上がるでしょう。
胸元のボリュームが気になる人や、カジュアルウェディングに合うドレスを探している人に人気のあるデザインです。
胸元デザインの種類3:ハイネック
ハイネックとは、首元まで覆う高い襟がついたデザインです。胸元から首元まで生地がつながっているので、肌の露出を抑えられます。
正統派な教会式など、厳かな雰囲気で行われる結婚式でも多く選ばれているデザインです。
クラシカルな印象が強いハイネックのウェディングドレスは、清楚で上品な印象と、女性らしくエレガントな雰囲気を同時に演出してくれます。
デコルテ部分は、レースやオーガンジィのような透け感のある生地を使用しているドレスも多く、肌の美しさをほどよく引き立たせてくれるでしょう。
胸元にビジューや刺繍を施して、デコルテを華やかに演出できるのも、ハイネックならではのメリットです。
ウェディングドレスとしては個性的なデザインなので、「人とは違うドレスを選びたい」という人にも適しています。
胸元デザインの種類4:ワンショルダー
ワンショルダーは、左右のどちらか一方のみに肩紐があるアシンメトリーなデザインです。
イブニングドレスに使われることが多く、大人っぽくセクシーなイメージを強調してくれます。
ワンショルダーのようにアシンメトリーなデザインのウェディングドレスは珍しく、「個性を演出したい」「おしゃれなドレスを選びたい」といった人にぴったりです。
肩紐の部分にコサージュをあしらうなど、アレンジによってドレス全体の印象が大きく変わります。
胸元デザインの種類5:ホルターネック
ホルターネックとは、胸元から続く布地やリボン、紐などを首の後ろで結ぶデザインのことです。
肩や背中、腕周りを大きく露出するものが多く、水着などによく見られます。
胸元が深く切れ込んだVネックタイプや、首元まで生地が続いているハイネックタイプ、胸元で生地やリボンをクロスさせるタイプなど、デザインはさまざまです。
肩のラインをすっきりと華奢に見せてくれるため、肩幅の広さやいかり肩をカバーしたい人に向いています。
背中が大きく開いたデザインなので、バックスタイルを美しく見せる効果も期待できるでしょう。
胸が大きい人は、ネックラインが大きく開いたデザイン、スリムな体型の人には首元まで詰まったデザインのホルターネックがよく似合います。
ただし、ホルターネックのドレスは、ぴったり合うサイズを選ばないと、デコルテの生地が浮いてしまうおそれがあるので注意が必要です。
胸元デザインの種類6:オフショルダー
オフショルダーは、ネックラインが両肩まで大きく開いたデザインです。鎖骨や肩先がしっかりと見えるため、華奢な印象を与えます。
肩幅の広さが気になる人や、がっしりとした体形をカバーしたい人が着れば、首周りをすっきりと見せてくれるでしょう。
オフショルダータイプのドレスには袖がついているため、ビスチェタイプのように着ている間に下がってしまう心配がありません。
肩から落ちた袖部分のデザインが、大人っぽく女性らしいイメージを演出してくれるでしょう。
首周りやデコルテのデザインはVネックタイプやハイネックタイプ、生地がクロスしているタイプなど、さまざまな種類があります。
「肌の露出を控えながら、ネックラインを美しく見せたい」という人にもぴったりです。
クラシカルなデザインのドレスは、格式の高い式や年配のゲストが多い式でもマッチするでしょう。
着こなすためのポイントはブライダルエステに通うこと!
ウェディングドレスを着こなすには、デコルテを美しく見せることが大切です
。胸元が大きく開いたドレスの場合、デコルテがレフ板の役割を果たし、顔色を明るく見せてくれます。
その為、白く美しいデコルテであればあるほど、顔色も良く、ドレスをより美しく着こなすことが出来るというわけです。
結婚式や披露宴では、テーブルについたままゲストと向かい合う場面や、アップで写真を撮られる機会も多いでしょう。
普段はそれほどデコルテの状態を意識していない女性も、結婚式前はブライダルエステを利用して、集中的にデコルテのケアを行うと安心です。
ブライダルエステではデコルテのむくみを取ったり、肌を美しく見せたりするための施術を行います。
具体的には、デコルテのハンドケアでリンパの流れを促進し、鎖骨が綺麗に出るようなケアをします。
また、顔には日焼け止めをしっかり塗っても、デコルテに塗り忘れてしまい、日焼けしてしまうなんてことも多くあります。
その場合は美白パックで日焼けのケアをするのもポイントです。
目安としては挙式の6カ月~3カ月前から施術を受けておくと効果的です。
ブライダルエステで美しいデコルテを手に入れれば、結婚式当日は胸元を気にしないで、存分に楽しめるでしょう。